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では、ぺりーさんの飲んだ当地膳所のお茶はどのようなお茶だったのでしょう。 |
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来航時期は江戸末期、品種は当然この「在来種」に違いありません。 |
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重要な接待だったので、種類は玉露と考えられます。 |
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肥料は当然有機肥料。 |
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農薬も当然無農薬。 |
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お茶の品種は同じものでも地方によって特色が違うのと同じように、在来種もいわゆる雑種ですから特に強い個性が認められます。
当地に茶園が残っていれば問題はないのですが、現在の膳所は市街地化され茶園が残っていません。それでも、茶園の跡や畑の垣根に少しはあるのですが、商品化するほどの量はのぞめません。そこで地続きの朝宮で「在来種」をさがしましたところ、量は少しですが作っていてくださる農家がありました。詳細に吟味しましたところ、特徴も膳所のお茶と変わりありませんでした。
また、朝宮と当地も、最澄が唐から持ち帰った茶の種子を植えた比叡山麓の坂本と同一地域にあることから、この在来種は同じ品種であると推察されます。 |
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『2.に付いての再現方法』 |
当時の玉露は、現在ほど製造技術が進んでいなかったので、現在の、かぶせ茶(摘採前、1〜2週間茶園に覆いをかけて遮光することで渋みが少なくコクがあり旨みが増したお茶)が同程度だろうと考えられます。 |
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『3.に付いての再現方法』 |
肥料は、油粕、魚粉、堆肥、など昔ながらのものを使用し科学肥料は使用して
いません。 |
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『4.に付いての再現方法』 |
完全無農薬はどうしても無理でしたので、最低限の使用にしました。 |
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今回、このような条件のもとで作りました朝宮産「在来種」を再興ぜ〃茶として商品化しました。
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香りの強い、なつかしい味が昔に連れ戻してくれるようです。
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ぜひ一度味わってみて下さい。
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